第07話2023年10月16日

信州農家続報 ライスセンター設立

信州農家という蓼科高原で頑張る農業法人の応援を始めてから5年が経ちました。

厳しい夏の間の草刈りや水の見回りなどで四苦八苦しながらも30−40代の四人が中心となり、80ヘクタールの田んぼで安定的に米を作り続けています。

前回、彼らが米を一生懸命作るだけでは事業としてはなかなか大きくできない、とコメントしましたが大ジャンプのチャンスが来ました。

 

県の農業担当から事業拡大のためのライスセンター建設の声がかかり、補助金を一部提供してもらえることになりました。

ライスセンターでは、収穫して運び込まれた籾をサイロに入れて乾燥させ、籾摺りをしながら稲の部分やゴミなどを風圧で飛ばして且つ米のサイズなども揃える工程を何度も繰り返し、大きさの揃った玄米を袋詰めして出荷します。

 

この設備があると自分で籾摺りした玄米を消費者の必要なタイミングで精米して新鮮な米が送れ、最終小売価格に近い値段で直接販売可能になります。

通常の農家では大規模なライスセンターを持てないため、稲刈りしたままの籾の状態でコメを末端価格の5−6割の価格で農協に買い取ってもらいます。

起業家として成功したい信州農家チームは、大型ライスセンターを自ら作ることにし、2023年7月に竣工しました。

 

億単位借入の一大投資事業に地元株主や玄海チームは心配しましたが、「ここは勝負!」と信州農家立石社長は一気に出ました。

現在の収穫量の2倍規模でセンターを竣工させ、周囲の農家の乾燥籾摺りから販売まで引き受ける覚悟、コメ商社構想の始まりです。

彼の起業家としての気持ちがモリモリと湧き上がってきているのを、ひしひしと感じました。

国策である農業に国の補助制度があることに感心し、壮年の男達(と優秀なインドネシア人スタッフ4名)が人生賭けている農業法人をきちんと評価してくれる人もいるのだとさらに感心しました。

 

農業及びその周辺業務も巻き込み、信州農家が次のステージで成功することを応援していきたいです。

秋の蓼科の黄金色の田んぼの美しさは、ため息が出るほどです。

一度現地でご覧ください。