第03話2019年10月21日

スコットランドのウイスキー

今年の夏初めてスコットランドに行きました。

 

現地でハイキングのグループに入って雨が降ると寒いといえるほどの15度前後の気温の中1日10kmを5日間を歩きました。UK(United Kingdom) という名前の通りイングランドと連合したスコットランドは本来別の王が治める別の国であったということだったんですね。知りませんでした(笑)。アダムスミスも輩出しているスコティッシュはブリティッシュではないという誇りを持っているようです。スコットランドは人口は5百万人くらいでイギリス全体の10%未満ですが面積は3−4割を占めていてその多くが森と湖と羊がいる牧場。そういえばイギリスの産業革命はそもそも羊の毛織物工業あたりにその前身があったと思いますが、まさにどこの山を歩いていても見事に綺麗に整備された巨大な牧場に点々と羊が散らばっている様子は大変目にも心にも優しいものです。さらにどこに行っても人が少なく1日中ハイキングをしても徒歩ですれ違うのは10人そこそこで本当に静かでのんびりしたところです。ロンドンにいる都会人は夏休みになると太陽いっぱいのイタリアやスペイン、南フランスにバカンスに行くのが常套手段でわざわざ涼しいスコットランドにあまり行かないということ。我々のハイキンググループも我々以外は皆アメリカ人でした。

 

 

スコットランドの西海岸沿いには湖とともに大小様々な島があり、農業、漁業と観光というのが主な産業。そしてこの島々では昔からピートという泥炭がとれるため、そのピートを原料にして火を焚いて作ったウイスキーがいわゆるスコッチウイスキーです。その独特の香りはピートの煙をどのくらい香りに取り入れるかで決まるようです。近年インドの友人たちが皆スコッチを飲むので自分も飲むようになっていたのでこれ幸いとその蒸留所にも足を運びました。小さな島であるアイラ島(Islay)にはたかだか人口三千人ですが蒸留所が78カ所あって、世界中で売られている有名なスコッチ銘柄が目白押しです。Bowmore, Ardbeg, Laphroaig, Lagavulin などすべてこの小さな島で作られ世界中に売られているブランドなんです。私はArdbegUigedal という特にピート臭いスコッチがすきで、ヨードチンキの臭いがして最初は臭い!って感じなのですが、飲んだ後に甘い香りが残って妙にうまいんです。特に漬物やスルメと一緒に飲むとさらにうまいと感じて最近は一人のみの必需品となっています。それにしても一年の半分以上は寒くて暗いこの小さな島でこれだけの世界中に売れるブランド商品をつくってきたスコットランド人のしつこさと職人魂には尊敬の念を抱きます。蒸留所のなかにはレストランやロッジを併設しているものもあり、それなりに観光客も来ているようです。

 

 

日本の美味しいものや素晴らしい自然をどのように海外の客に売ればいいのか色々考えさせられました。日本のいい商品は世界にもっと売れるはずだと思います。海外旅行客も単純に東京と京都、大阪を見るビギナーインバウンドからもっと日本の良さを広く深く見にくる潜在的市場に、どうすればもっとマーケティングできるか?単純な回答はないですが、1) 顧客のことを知ること 2) 世界に売れる価値を探すこと。3)そしてその価値をデジタルでどう広く求めているひとに伝えられるかチャレンジすること、4) でも最後は自分で良いと信じている文化や伝統を長期間しっかり守る、ということかもしれませんね。なにか日本の価値をもっと世界に売ることもきっといい仕事になるだろうと思いました。